自分に合う香りって?~香水編~

「自分にぴったりの香水って、どうやって見つけるの?」
初めて香水を選ぶとき、たくさんの種類があって迷ってしまいますよね。でも大丈夫。香り選びは、まるで自分だけの“とっておき”を見つけるような、ワクワクする体験なんです。
私はアロマを学び始めたころ、市販の香水にはほとんど興味がありませんでした。天然の香りの世界にどっぷり浸かっていたので、手に取る機会もなかったのです。
それから約10年後、調香師の先生から精油のブレンドを学ぶ機会がありました。そこで教材として使われたのが、シャネルの『アリュールオムスポーツ』のオードトワレ。
「市販の香水は香りが強くて苦手かも…」と思っていたのですが、実際に香ってみると、柑橘が爽やかに香る心地よい風のような香りで、ずっと嗅いでいたくなるほどでした。
それをきっかけに、私はすぐに『アリュールオムスポーツ』を買いに行き、市販のフレグランスの魅力にもどっぷりはまり、今に至ります。
今では「一生かかっても使い切れないのでは?」と思うほどたくさんのフレグランスを持っており、家族にも「好きに使っていいよ!」と言っているほど。それでもなお、欲しい香りがいくつもあって困ってしまいます。
自分に合う香水の選び方
それでは、皆様が自分だけの“とっておき”を見つける香水選びができるように、いくつかのポイントをご紹介しますね。
① まずは実際に香りを試してみる
好きな香りであることは、香水選びの大前提。実際に香りを嗅いでみるというのは当たり前のことですが、とても大切です。
例えばデパートの香水売り場などで、ブランドを問わずさまざまな香りを試してみるのがおすすめです。最近は縮小傾向にあるようですが、新宿伊勢丹さんなどでは、じっくりと自分の好きな香りを探せる空間があります。
売り場に行ったらまず、香水を初めて買う方は、「オードトワレ」と表記のあるものを選んでみてください。香りの持続時間が3~4時間の濃度ということです。「パルファン」や「オードパルファン」と違って香りの主張が優しく、馴染みやすいと感じると思います。
また香水は時間の経過とともに香りが移り変わります。試香紙をいくつか持ち帰って、何時間か経ったあとの香りの変化を確認してから後日買いに行くのもアリだと思います。

② 男性用・女性用にこだわらず選ぶ
フレグランスには「メンズ・レディース」の区別がありますが、好きな香りならどちらを選んでもOK!
実際に私も男性用の香水をいくつか持っています。男性用の香水には、柑橘系やシダーウッド、ブラックティーなどを使った爽やかで心地よいものがたくさんあります。講座でお会いしたお客様にも、香りのお好みが見えてくると、男性用ですがこの香水はお好きだと思いますよ、とオススメすることもあります。
また過去のブレンドの講座から、意外と男性の方が甘い香りが好きなことが多く、男性が女性用の香水を纏うのもアリだと思います。
そして、たくさんの香りを嗅いでみて好きな香りをいくつか見つけると、それらのなかに必ずブレンドされている香りの共通項が見えてきます。「これが入っているのが好きなんだな」とか、「これとこれが入っているのが好きなんだな」ということがわかると、選びやすくなってきます。売り場の方に、「これが入っている香水はどれですか?」ときくとさらに候補の香水が浮上してきます。
③ 憧れの人が愛用している香りを試してみる
たとえば、シャネルNo.5 はマリリン・モンローが愛した香りとして有名ですよね。
「憧れの人や推しの人と同じ香りを纏いたい」というのも、フレグランスを選ぶ理由の一つになります。
ただし、その香りが自分にとっても心地よいかどうかは、実際に嗅いでみて決めるのが大切です。実際に嗅いでみて、ご自身もその香りが好きだったらうれしいことですよね。その香りを身に纏うと、憧れの人・推しの人に近づけている気がして幸福感を感じられるのではないでしょうか。
最近はネット検索すると、アイドルや俳優の方の愛用している香水がわかります。ご興味がある方はぜひ検索してみてください。
④ フレグランスの「テーマ」や「ストーリー」に共感する
多くのフレグランスには、「テーマ」や「ストーリー」があります。
たとえば私が持っている香水の中で…
🟡 LANVIN A Girl In Capri(ア・ガール・イン・カプリ)
テーマ: ピュアで優美。太陽のように明るく爽やかな輝きを放つ女性をイメージ。
→ 憧れの女性像に近づきたいときや、元気を出したいときにぴったり。
🟡 Diptyque Do Son(ド ソン)
創業者の一人、調香師イヴ・クエロンが幼少期に夏を過ごした海辺の町「ドソン」での想い出から生まれた香り。
テーマ: 風に運ばれるテュベルーズの香り。彼の母が愛した香りでもある。
→ フローラルで優しい香りですが、どこか切なく奥深い印象を受けました。
こんなふうに、香りの背景を知ると、「この香りを纏ったら、どんな自分になれるだろう?」と想像でき、より愛着が湧いてきます。
最近私の中で気になっている香水のテーマが「雨」。「雨」をテーマにしている香りがあると、どんな表現をしているのだろうかと興味がわきます。BULGARI 「RAIN ESSENCE」、THREEエッセンシャルセンツ「AFTER THE RAIN」の2つが気になって仕方がない香りです。
いかがでしょうか。香水を選んでみようかなと思った方がいらっしゃったらうれしいです。
「これこそ私の香り」というものが見つかるとうれしいですよね。その香りを纏うことで、自分らしくいられると思えたり、理想の自分像に近づくためのお守り的な役割にもなると思います。そんなふうに香りと気持ちがつながっていると、それが「自分に合う香り」となっているのだと私は思います。
自分にぴったりの香りに出会うお手伝いができたら嬉しいです。
🌿 KURUMARU AROMA では、横浜センター北のサロンで 精油を使ったオードトワレ作り の講座を行っています。天然の香料だけで作るアロマフレグランスは、とても貴重なもの。最初に香りのテーマを設定して、そこに近づけるように私との共同作業で作り上げます。ナチュラルでとっても優しい香りのオードトワレが出来上がり大好評のこの講座、ご自身のイメージにぴったりの香りを作り上げる楽しい時間を体験してみませんか。

